進路 2026-11-05

大学アメフトの推薦入試|関東TOP8の制度を公式要項で比較

はじめての方向け

「アメフトで大学に推薦で進めるのか」「どの大学にそうした制度があるのか」と迷っている高校生や保護者、高校の指導者の方に向けて、関東学生アメリカンフットボール連盟(KCFA)のTOP8に所属する大学の入試情報を整理しました。2026年11月5日時点で、各大学の公式の要項・入試ページから確認できた範囲だけを書きます。確認できなかった内容は「確認できなかった」と明記し、推測では埋めません。

なお、入部後や入部時に部が行うセレクションは、別の記事(大学アメフトのセレクションは未経験でも受けられる?)で扱っています。本記事は、大学入試としての推薦に絞ります。

結論:「誰でも出願できる推薦」と「部・高校の推薦が前提の推薦」がある

公式情報で確認できた内容を、先に表にまとめます。

大学入試の名称出願のしかたアメフトの扱い(公式で確認できたこと)
中央大学スポーツ推薦入学試験(総合型選抜)要件を満たせば出願2027年度要項の募集競技種目に明記
法政大学スポーツ推薦入試高等学校長の推薦が必要で、公募制ではないSSIページの実施体育会一覧に掲載。実施の有無は要項で確認
明治大学スポーツ特別入学試験運動部部長の推薦を受けた学生が対象(政治経済学部の案内)競技別の基準はスポーツ振興事務室に確認
立教大学アスリート選抜入試公募制。部との接触は合否に無関係対象競技はQ&Aに一覧がなく、要項で確認
日本体育大学学校推薦型選抜(スポーツ推薦)アメフト部のセレクションで候補者を選ぶ2026年度入学向けのセレクションを実施
早稲田大学スポーツ科学部 スポーツ自己推薦入学試験要件を満たせば出願2027年度からJOC正加盟団体等の種目に限定。日本アメリカンフットボール協会は正加盟
慶應義塾大学・東京大学--アメフト部を対象とする競技推薦の公式案内は、今回の確認範囲では見つからず

推薦制度の有無や形は、大学の強さの序列とは別の話です。TOP8各校の今季の戦績は、TOP8のチーム一覧とTOP8の順位表で見られます。

スポーツ推薦の3つのタイプ

表を見ると、出願の入り口は大きく3つに分けられます。

公募型(要件を満たせば自分で出願できる):中央・立教・早稲田

中央大学、立教大学、早稲田大学スポーツ科学部は、公式の案内では出願資格を満たせば出願できる形です。まずは志望校の要項で、アメフトが対象種目か、競技実績や評定の条件を満たすかを確認するところから始めるとよいでしょう。

部の推薦が前提の型:明治

明治大学は、当該運動部の部長の推薦を受けた学生が対象と案内されています。高校生が自分だけで出願手続きを進める形ではないため、早い段階で高校の指導者を通して相談する流れが考えられます。

高校の推薦が前提の型:法政・日体大

法政大学は、高等学校長の推薦により選考する制度で、公募制ではないと案内されています。日本体育大学は、学校推薦型選抜(スポーツ推薦)の候補者選抜としてアメフト部がセレクションを行い、部は生徒個人ではなく高校の顧問・監督・コーチ等を通して話をする、とされています。いずれも、まず高校の指導者に相談することが入り口になりそうです。

大学別に公式情報で確認できたこと

中央大学

確認できた事実は次のとおりです。2027年度のスポーツ推薦入学試験は総合型選抜として実施され、募集競技種目にアメリカンフットボール(男子・チーム)が明記されています。

読み取れるのは、競技実績と評定の両方が条件になっていること、専願であることです。2027年度の出願期間はすでに締め切られているため、次の年度を考える場合は要項の公開を待って確認してください。合格基準や、アメフトで何人が合格するのかは、要項には書かれていませんでした。

出典:中央大学 2027年度スポーツ推薦入学試験要項。チームの戦績は中央大学のチームページで見られます。

法政大学

法政大学の入試情報サイトでは、スポーツ推薦入試は高等学校長の推薦により選考のうえ入学を許可する制度で、公募制ではないと案内されています。また、SSI(スポーツ・サイエンス・インスティテュート)の概要ページにある「スポーツ推薦入試実施の体育会」には、アメリカンフットボール部が載っています。ただし、実施する体育会は変更される可能性があり、実施の有無は入試要項で確認するよう注記があります。

読み取れるのは、アメフト部が推薦入試の実施部として掲載されている一方で、年度ごとの実施は要項で確かめる必要があることです。評定や競技実績の具体的な条件は、今回確認したページでは分かりませんでした。

出典:法政大学 入試情報サイト 学校推薦型選抜、法政大学 SSI概要。チームの戦績は法政大学のチームページで見られます。

明治大学

政治経済学部の案内では、スポーツ特別入学試験は当該運動部の部長の推薦を受けた学生が対象で、推薦を受けた学生のみに要項が送付されるとされています。総合型選抜のページには、全学部が対象と記載されています。競技成績の基準については、スポーツ振興事務室に問い合わせる形です。

読み取れるのは、自分で要件を満たして出願する公募型とは違い、運動部部長の推薦という部を通した接点が出願の前提になることです。競技別の基準や、アメフトの募集状況は、確認できた範囲では分かりませんでした。

出典:明治大学 政治経済学部 特別入学試験、明治大学 総合型選抜。チームの戦績は明治大学のチームページで見られます。

立教大学

2027年度の特別入試Q&Aによると、アスリート選抜入試は公募制で、部とのコンタクトの有無は出願にも合否にも一切関係しないとされています。入学後は体育会への入部が必須です。

団体競技の正選手の考え方も示されています。全国大会16位以上の実績のあるチームに所属し、全国大会の初戦に短時間でも出場していれば正選手とみなされます。選手登録のみの場合や、都道府県大会のみの出場では満たしません。また、大会が出願締切までに終わっていないと資格を満たさない点にも注意が必要です。

アメフトが対象競技かどうかは、Q&Aでは確認できませんでした。対象競技は要項で確かめてください。

出典:立教大学 2027年度特別入試Q&A。チームの戦績は立教大学のチームページで見られます。

日本体育大学

アメフト部の「2026年度 競技スポーツ推薦入学に伴うセレクションにおける選手の推薦について」という文書では、学校推薦型選抜(スポーツ推薦)の候補者選抜としてセレクションを実施すると案内されています。競技経験の有無は問わないとされ、部が生徒個人に直接話をすることはせず、高校の顧問・監督・コーチ等を通す形です。

選考は、書類、個人面談、フットボールの実技(経験者のみ)、運動能力テストです。2026年度入学向けは2025年6月22日の実施で、7月中旬までに結果を連絡すると案内されていました。次の年度の日程は、部の発表で確認してください。

読み取れるのは、大学入試としての推薦と、部の選考が連動していることです。合否の基準や推薦の人数は、確認した文書には書かれていませんでした。

出典:日本体育大学アメリカンフットボール部の文書。チームの戦績は日本体育大学のチームページで見られます。

早稲田大学

スポーツ科学部の総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入学試験)は、2027年度入試から出願資格が変わります。対象は、JOC正加盟団体・JPC加盟団体の種目、または学部が認めた種目で、いずれも全国大会以上の競技実績が必要です。JOCの加盟は、出願年度の4月1日時点で判断されます。

JOCの加盟団体一覧(2026年4月24日現在)では、日本アメリカンフットボール協会は正加盟団体です。ただし、実際の対象種目は毎年の入学試験要項で公表されるため、アメフトが対象になるかは要項で確認する必要があります。また、「全国大会以上の競技実績」が求められる点は、都道府県内の地区予選を含む公認大会への出場を条件にしている中央大学のチーム競技の要件とは異なります。高校で全国大会に出場した経験があるかどうかが、出願を考えるうえでの分かれ目になります。

出典:早稲田大学スポーツ科学部のお知らせ、JOC 加盟団体一覧。チームの戦績は早稲田大学のチームページで見られます。

慶應義塾大学・東京大学について

今回確認した公式ページの範囲では、慶應義塾大学と東京大学のアメフト部を対象にした競技推薦入試の案内は見つかりませんでした。ただし、制度が「ない」と断定するものではありません。入部の流れはセレクション記事や、各チームのページ(慶應義塾大学、東京大学)から確認できます。

推薦を考える高校生がいつ何をするか

時期の目安は、公式の日程から読み取れる範囲で次のとおりです。

要項を手に入れたら、次の5点を順に確認すると整理しやすくなります。

  1. 志望校の要項の「募集競技種目」に、アメフトがあるか
  2. 公募制か、部や高校長の推薦が前提か
  3. 競技実績の要件(全国大会・地区大会・正選手の考え方)と、証明のための書類
  4. 評定平均の条件
  5. 入学後の入部義務や、第1志望(専願)の条件

高校の顧問や進路の先生には、早めに相談しておくとよいでしょう。

よくある疑問

未経験でも推薦は受けられる?

日体大のセレクションは、競技経験の有無を問わないと案内されています。一方、中央大学は高校で募集競技種目の競技を行っていることと競技実績を、早稲田大学スポーツ科学部は全国大会以上の競技実績を、出願資格に含めています。要件は大学ごとに違うため、一律には言えません。

部に連絡しないと不利になる?

立教大学は公募制で、部とのコンタクトの有無は合否に関係しないと明記しています。一方、明治大学は部長の推薦が前提です。大学によって真逆なので、志望校の要項で確認してください。

推薦で入ると部費は変わる?

BIG8の国士舘大学の公式ページには、月額が推薦入部者は1万円、その他の人は4,000円と分かれて書かれている例があります。詳しくはアメフト部の部費・遠征費の記事と国士舘大学のチームページを参照してください。出典は国士舘大学 アメリカンフットボール部です。TOP8各校の部費は、本記事の確認範囲外です。

入部の実態については、大学アメフト部は未経験でも入れる?も参考になります。

まとめ

出典

本記事は2026年11月5日時点で各大学の公式サイトに掲載されている情報をもとに編集部が構成した一般的な解説です。入試制度・対象競技・日程は年度ごとに変わるため、出願前に必ず各大学の最新の入学試験要項をご確認ください。

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