道具 2026-09-23

アメフト ショルダーパッドの選び方|サイズの測り方とポジション別ポイント

新入部員として自分専用のショルダーパッドを選ぶとき、あるいは体格が変わって買い替えを検討するとき、「サイズ表のS・M・Lのどれを選べばいいのか」「ポジションによって選ぶモデルが違うのか」で迷う方は多いのではないでしょうか。ショルダーパッドは肩・鎖骨・胸部を衝撃から守る役割を持つ防具であると同時に、パス投球やルートランニングなど各ポジションの動作に直結する用具でもあります。この記事では、専門店・メーカーが公開している情報をもとに、採寸の方法からポジション別の構造の違い、主要メーカーの価格帯までを整理します。ヘルメットの選び方は別記事(後述)で扱っているため、本記事はショルダーパッド特有の観点に絞って解説します。

ショルダーパッドはなぜ自分に合わせて選ぶ必要があるのか

ショルダーパッドは、タックルやコンタクトの際に肩・鎖骨まわりへの衝撃を分散させる目的で作られています。サイズが合っていないと、パッドが本来カバーすべき範囲からずれてしまい、保護性能を十分に発揮しにくくなると考えられています。また、大きすぎるパッドは腕の可動域を妨げやすく、パスを投げる・ボールをキャッチする・タックルに入るといった動作のスムーズさに影響する場合があります。逆に小さすぎるパッドは、鎖骨や肩の先端部分が十分にカバーされないおそれがあります。

専門店の情報でも、ショルダーパッド選びは「ポジション」と「サイズ感」という2つの軸で考えることが基本とされています。まずはサイズの測り方から確認していきます。

採寸から始める:胸囲と肩幅の測り方

ショルダーパッドのサイズは、主に胸囲と肩幅の2つの数値をもとに決めます。

いずれも一人で正確に測るのは難しいため、部の先輩やチームメイトに手伝ってもらうと精度が上がります。測った数値は、次に紹介するメーカーごとのサイズ表と照らし合わせて使います。

メーカーによってサイズ表記が異なる点に注意

アメフト用ショルダーパッドには、Riddell(リデル)・Douglas(ダグラス)・Rawlings(ローリングス)・Schutt(シャット)・Xenith(ゼニス)など複数のメーカーがあります。専門店の情報によれば、同じ胸囲・肩幅の数値であっても、メーカーやモデルによってフィット感が異なるため、気に入ったモデルが見つかったら、そのメーカー・モデルごとのサイズ表に従って選ぶことが勧められています。サイズ展開はXS・S・M・L・XLなどが一般的ですが、海外メーカーのサイズ規格を基準にしている場合があるため、購入前にサイズ表の単位や測定基準を確認しておくと安心です。

ヘルメットと同様、オンライン購入だけで完結させず、可能であれば実店舗での試着や、部内で同じメーカーを使っている先輩に借りて試すなど、実際に装着した状態を確認してから購入する進め方が失敗を減らしやすいとされています。

ポジションによって構造そのものが違う

ショルダーパッド選びがヘルメット選び以上に「ポジションとの相性」を問われるのは、パッドの構造自体がポジションごとに設計し分けられているためです。専門店の情報を整理すると、大きく次の2系統に分けられます。

  1. キャンチレバー型(肩のアーチを横切るストラップで衝撃を分散させる構造): オフェンスライン(OL)・ディフェンスライン(DL)・ラインバッカー(LB)など、接触の頻度が高く、パワーを重視するポジション向けに使われる傾向があります。保護範囲が広く、耐久性を重視した作りになっています。
  2. フラットパッド型(コンパクトなプロファイルの構造): ワイドレシーバー(WR)・ディフェンスバック(DB)・ランニングバック(RB)・クォーターバック(QB)など、俊敏性や肩の柔軟性が求められるポジション向けに使われる傾向があります。軽量で、腕を大きく振る・上げるといった動作の妨げになりにくい設計とされています。

また、フルバック(FB)やタイトエンド(TE)のように、パワーとスピードの両方が求められるポジションでは、軽さと強さのバランスを重視したモデルが選ばれることが多いとされています。近年はワイドレシーバー向けを中心に、身体への密着度を高めたスキンタイプのショルダーパッドも増えていると紹介されています。所属チームで用具の指定がある場合は、まずポジションごとの推奨モデルを確認したうえで、サイズを絞り込む順番が効率的です。

主要メーカーと価格帯の目安

国内のアメフト用品専門店で取り扱われている主なメーカー・価格帯の目安は次の通りです(QB CLUBオンラインストアの掲載情報より、2026年9月確認時点。モデルやオプションパーツの有無で価格は変動します)。

メーカー価格帯の目安
Riddell(リデル)4万円台〜10万円程度
Douglas(ダグラス)4万円台〜12万円台
VICIS7万円程度(オーダー専用)
QB CLUB オリジナル1万円台〜3万円程度

エントリーモデル・オリジナルモデルは価格が抑えられており、初めての購入で予算を優先したい場合に検討しやすい選択肢です。一方で上位モデルは保護性能や軽量化の面で工夫がされている分、価格も上がる傾向にあります。初めて購入する場合は、まず所属チームで指定・推奨されているモデルがあるかを確認し、そのうえで予算に応じてグレードを選ぶという進め方が現実的です。

試着で確認したいチェックポイント

サイズ表と実際の試着結果は必ずしも一致しない場合があるため、可能な範囲で次の点を確認することが勧められています。

専門店の情報でも、初めての購入はプロショップなどで相談・試着したうえで決めることが勧められています。自己判断だけで決めず、用具に詳しい部の先輩やスタッフ、購入先の店舗スタッフに確認してもらう工程を挟むと、サイズ選びの失敗を減らせます。

購入後の手入れと買い替えの目安

増量期や長期の合宿を経て体格が変化すると、購入時にはちょうど良かったショルダーパッドが窮屈に感じられる、あるいは逆に緩く感じられるようになる場合があります。ヘルメットと同じく、シーズン開幕前や体格が大きく変わったタイミングでは、改めてフィット感を確認しておくと安心です。なお、今回参照した専門店・メーカーの公開情報の範囲では、練習用と試合用でショルダーパッドを明確に使い分けるという情報は見当たりませんでした。多くの用具は消耗や体格変化に応じて買い替える運用になるため、パッドの内部クッションのへたりや、ストラップ・留め具の破損がないかを定期的に点検しておくとよいでしょう。

関東TOP8・BIG8の部員が確認しておきたいこと

新入部員がショルダーパッドを購入するタイミングは、新歓が一段落した後の入部直後や、本格的なコンタクト練習が始まる春季オープン戦前後に集中しやすいと考えられます。フルコンタクトを伴う練習・試合は春季オープン戦から秋季リーグ戦にかけてのシーズンを通じて発生するため、購入や買い替えを検討する際は、所属チームの今シーズンの活動スケジュールとあわせて計画しておくと準備がしやすくなります。関東TOP8・BIG8の今シーズンの対戦カード・日程は下記のページで確認できます。

また、チームによっては用具の指定メーカーやサイズ確認の手順が決まっている場合もあります。個人で購入する前に、必ず所属チームの用具担当・トレーナーに確認する、という手順を踏むと安心です。

あわせて読みたい

ヘルメットの選び方・サイズ調整の考え方は、アメフト ヘルメットの選び方とサイズ調整の確認ポイントで整理しています。ショルダーパッドとあわせて、新入部員が最初に揃える防具として参考にしてみてください。

まとめ

ショルダーパッドは、胸囲・肩幅の採寸から始まり、メーカーごとのサイズ表の確認、そしてポジションに応じた構造(キャンチレバー型かフラットパッド型か)の見極めという複数の要素を踏まえて選ぶ用具です。サイズ表だけで決めず、可能であれば試着し、腕の可動域や鎖骨まわりの被覆範囲を実際に確認することが、専門店の情報からも共通して勧められています。購入後も体格の変化にあわせてフィット感を見直す姿勢が、安全にプレーを続けるうえでの基本になります。

参考リンク

本記事はアメフト専門店・メーカーが公開している情報をもとに編集部が構成した一般的な解説です。用具の選定・サイズの最終判断は個人の体格や所属チームの方針によって異なるため、実際の購入・調整は所属チームの用具担当・トレーナーや、購入先の店舗スタッフに必ず確認してください。

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