データ 2026-10-28
関東学生アメフト 歴代優勝校ランキング|TOP8発足後は早稲田が6回で最多
「関東の大学アメフトでいちばん優勝しているのはどこか」を調べようとしても、意外と答えにたどり着きにくいことがあります。関東学生アメリカンフットボール連盟(KCFA)の公式サイトには、歴代優勝校をまとめた一覧ページが見当たりません。旧公式サイトの過去の戦績ページ(KCFA旧公式サイト|過去の戦績)も、年度別ページへのリンク集という構成で、優勝校を並べた表ではありません。
そこでこの記事では、KCFA公式の星取表リーグ戦の全チームの勝敗を、対戦相手ごとに○と●で表にしたもの。用語辞典で見るやポストシーズンゲームのページを1年ずつ確認し、1部(TOP8)の優勝校を一覧にしました。あわせて、1947年以降の長期の記録を参考値として紹介します。対象はKCFAの1部(TOP8)で、関西学生連盟や2部以下のリーグは対象外です。
この記事での「優勝」の数え方
優勝の数え方は、年代によって次のように分けています。
| 区分 | 対象 | 優勝の定義 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 確認済み | 2014年度以降 | TOP8リーグ戦の順列1位。2020・2021年度は2ブロック制のため「TOP8・1位決定戦」の勝者 | KCFAの星取表・ポストシーズンゲームのページを1年ずつ確認 |
| 参考情報 | 2013年度以前 | Wikipediaの「歴代優勝チーム」を編集部が数えた値 | 一覧に出典の記載なし |
2014年度にTOP8・BIG8制へ再編されており、それ以前の1部は2ブロック制の時期がありました。その時期は、関東選手権(クラッシュボウル、2011年度からはあずまボウル)で関東王者を決めていたと、Wikipediaの沿革に書かれています。
つまり、2013年度以前と2014年度以降では「優勝」の中身が同じではありません。本記事のランキングは、方式が揃っている2014年度以降に限って作成しました。
結論:TOP8発足後の優勝回数ランキング(2014〜2025年度)
2014〜2025年度の12シーズンについて、優勝回数をまとめると次のとおりです。
| 順位 | 大学 | 優勝回数 | 優勝年度 |
|---|---|---|---|
| 1 | 早稲田大学 | 6回 | 2015・2016・2018・2019・2022・2025 |
| 2 | 法政大学 | 3回 | 2021・2023・2024 |
| 2 | 日本大学 | 3回 | 2014・2017・2020 |
12シーズンの優勝はこの3校だけで、早稲田大学が半分にあたる6回を占めています。なお、2026年度の日本大学はBIG8に所属しています。
3校の直近の力関係については、アメフトの強い大学はどこ?で通算勝率や今季の成績とあわせて整理しています。
年度別 TOP8優勝校一覧(2014〜2025年度)
優勝校の成績と、優勝の決まり方、2位の大学は次のとおりです。
| 年度 | 優勝校 | 優勝校の成績 | 決まり方 | 2位 |
|---|---|---|---|---|
| 2014 | 日本大学 | 7勝0敗 | 全勝 | 法政大学(6勝1敗) |
| 2015 | 早稲田大学 | 6勝1敗 | 日本大学と6勝1敗で並び、直接対戦21-9で上回る | 日本大学 |
| 2016 | 早稲田大学 | 6勝1敗 | 法政大学・慶應義塾大学と3校が6勝1敗 | 慶應義塾大学 |
| 2017 | 日本大学 | 6勝1敗 | 早稲田大学と6勝1敗で並び、直接対戦14-3で上回る | 早稲田大学 |
| 2018 | 早稲田大学 | 6勝0敗 | 全勝(この年は7チーム) | 明治大学(5勝1敗) |
| 2019 | 早稲田大学 | 7勝0敗 | 全勝 | 法政大学(5勝2敗) |
| 2020 | 日本大学 | Aブロック3勝0敗 | TOP8・1位決定戦で桜美林大学に38-14 | 桜美林大学 |
| 2021 | 法政大学 | Bブロック3勝0敗 | TOP8・1位決定戦で早稲田大学に24-10 | 早稲田大学 |
| 2022 | 早稲田大学 | 7勝0敗 | 10チームの一次リーグ+二次上位リーグで全勝 | 法政大学(6勝1敗) |
| 2023 | 法政大学 | 5勝1敗 | 立教大学と5勝1敗で並び、直接対戦6-3で上回る(この年は7チーム) | 立教大学 |
| 2024 | 法政大学 | 7勝0敗 | 全勝 | 早稲田大学(6勝1敗) |
| 2025 | 早稲田大学 | 7勝0敗 | 全勝 | 明治大学(5勝2敗) |
2014・2015年度の星取表は、KCFAの旧公式サイトに残るページ(2014年度、2015年度)で、2016年度以降は現行サイトの星取表(KCFA|星取表)で確認しました。
2020・2021年度は、感染症対策の特例として8チームをA・B2ブロック(各3試合)に分け、各ブロックの同順位どうしで順位決定戦を行った方式です(2020年度、2021年度のポストシーズンゲームのページ)。2021年度は法政大学が東日本代表校決定戦で東北大学に56-13で勝ち、甲子園ボウルへ進出しました。2020年度は日本大学が関東代表として甲子園ボウルに出場しています。関東の代表の決まり方は甲子園ボウル出場校の決め方で解説しています。
データで見るTOP8優勝の傾向
上の一覧から、優勝のかたちにはいくつかの傾向が読み取れます。
全勝優勝は12シーズン中6回
全勝で優勝したのは、2014年度の日本大学、2018年度・2019年度・2022年度・2025年度の早稲田大学、2024年度の法政大学の6回です。早稲田大学の優勝6回のうち4回が全勝でした。2018年度は7チームの年で、6試合を全勝しています。
1敗で並び「順列」で決まった年が4回
2015・2016・2017・2023年度の4回は、優勝校が1敗を喫しており、同じ成績のチームと並んだ末に順列で優勝が決まっています。
KCFAの順位順列決定方法(KCFA|順位順列決定方法)によると、勝ち点リーグ戦の順位を決める点数。関東学生リーグでは、勝ち3点・引き分け1点・負け0点。用語辞典で見るが並んだ場合は次の順に順列を決めます。
- 勝ち数
- 当該校間の勝ち点
- 不戦敗
- 当該校間の得失点差
- 当該校間の対戦結果
- 抽選
2015・2017・2023年度は、2校が並んだ年で、直接対戦で勝った側が上位になっています。ただし、この決定方法は2026年度の競技運営細則の抜粋です。各年度の細則と同一とは限らないため、過去の年度に同じ手順が適用されたと断定はできません。順位表の見方そのものは関東学生アメフトリーグの順位表の見方|勝ち点と順列の決まり方で詳しく説明しています。
2016年度は3校が三すくみ
2016年度は、早稲田大学・法政大学・慶應義塾大学の3校が6勝1敗で並びました。3校の直接対戦は次のとおりです。
- 早稲田大学は法政大学に32-14で勝ち、慶應義塾大学には14-21で負けた
- 慶應義塾大学は法政大学に28-34で負けた
3校間の勝ち点はどこも3で並びます。そこで3校間の得失点差を計算すると、早稲田大学が+11、慶應義塾大学が+1、法政大学が-12です。KCFAの星取表の順列も、早稲田大学1位・慶應義塾大学2位・法政大学3位となっていました。ひとつの試合の点差が最後に優勝を左右しうることが、この年の例から分かります。
連覇は3回
連覇は、早稲田大学の2015〜2016年度と2018〜2019年度、法政大学の2023〜2024年度の3回です。3連覇は、TOP8発足後はまだありません。
1947年以降の長期記録(参考)
ここからは参考値です。Wikipediaの「関東学生アメリカンフットボール連盟」にある歴代優勝チーム(1947〜2024年)に、2025年度の早稲田大学を足して、編集部が回数を数えました。
| 大学 | 優勝回数 |
|---|---|
| 日本大学 | 35回 |
| 法政大学 | 20回 |
| 早稲田大学 | 8回 |
| 立教大学 | 6回 |
| 明治大学 | 5回 |
| 慶應義塾大学 | 3回 |
| 専修大学 | 1回(1991年) |
| 日本体育大学 | 1回(1993年) |
合計は79シーズンです。時代ごとの流れも、同じ一覧から読み取れます。
- 1951〜1954年は立教大学が4年連続
- 1955〜1959年は日本大学が5年連続
- 1977〜1984年は日本大学が8年連続
- 1994〜2001年は法政大学が8年連続
- 2014年度以降は早稲田大学・法政大学・日本大学の3校
連盟の発足は1934年で、KCFA旧公式サイトの75周年記念特集(ポール・ラッシュの真実 Episode-5)にも「昭和9年、学生リーグの最初のシーズン」という記述があります。上の表は1947年からの一覧のため、戦前のリーグ戦は含まれていません。
この長期記録を読むときの注意点
この表は、次の3点に注意して読んでください。
- 元になった一覧には出典が付いていません。本記事の2014年度以降のようにKCFAの公式ページで1年ずつ確認した値ではなく、あくまで参考値です。
- 時期によって「優勝」の中身が違います。Wikipediaの沿革では、1970〜1980年は並立リーグ+関東選手権、1981〜2013年は1部2ブロック制で関東選手権の勝者とされています。2008・2009年度は関東選手権を開催せず、各ブロックの優勝校が北海道・東北の優勝校との対戦を経て東日本代表決定戦を争う方式だったとされており、この2年度を一覧がどう数えているかは明記されていません。
- 報道の回数表記と合わない例があります。SPAIA(東で法政、西で関西学院が優勝!(2024年10月28日))は2024年度の法政大学を「2年連続21度目の優勝」と書いていますが、上の一覧で数えると20回目です。一方、2025年度の早稲田大学は共同通信が「3年ぶり8度目」と報じており(早大が3年ぶり優勝 関東大学アメフト(共同通信)- Yahoo!ニュース)、一覧の数え方と一致します。
戦前のリーグ戦の扱いなど、集計の範囲によって回数が変わりうるため、長期の回数は目安として読んでください。
2026年度の優勝争い(10月27日時点)
2026年度のTOP8は、KCFAの星取表(2026年10月27日時点)で各校5試合を消化しています。法政大学が5勝0敗、早稲田大学と立教大学が4勝1敗です。
主な直接対決の結果は次のとおりです。
- 9月12日 法政大学21-16立教大学
- 10月4日 早稲田大学3-27立教大学
- 10月18日 明治大学14-14法政大学(タイブレーク同点で終わった試合に勝敗をつける延長戦。決まった地点から両チームが1回ずつ攻撃する。
用語辞典で見るで法政大学の勝ち)
残りの日程では、10月31日に早稲田大学対法政大学、11月15日に早稲田大学対明治大学、法政大学対東京大学が予定されています(日程は変更される可能性があります)。
TOP8発足後に4回あった「1敗で並ぶ」展開になれば、2015・2017・2023年度と同じように、当該校間の対戦結果が順列を左右する可能性があります。その意味で、10月31日の早稲田大学対法政大学は優勝の行方に関わる一戦といえます。複数シーズンをまたいだ各校の勝率は関東学生アメフトの通算勝率で整理しています。
BIG8では、日本大学がBブロックで4勝0敗です(同時点)。最新の状況は、次節で紹介する本サイトのページで確認できます。
本サイトで優勝争いと過去の記録を追う方法
本サイトでは、TOP8・BIG8の順位や日程、過去のシーズン成績を次のページにまとめています。制度そのものは大学アメフトTOP8とはで解説しています。
- TOP8 記録室 ― 本サイト収録シーズンの年度別順位・通算成績
- TOP8 順位表
- TOP8 日程・結果
- TOP8 チーム一覧
- 早稲田大学のチームページ、法政大学のチームページ、日本大学のチームページ(BIG8)
まとめ
- 2014年度以降のTOP8は12シーズンで、優勝は早稲田大学6回、法政大学3回、日本大学3回の3校だけでした
- 全勝優勝は6回で、早稲田大学の優勝6回のうち4回が全勝です
- 1敗で並んで順列で決まった年は4回あり、2016年度は3校間の得失点差で早稲田大学が1位になりました
- 1947年以降の長期記録は出典のない一覧を数えた参考値で、報道の回数表記と合わない例もあります
- 2026年度は10月27日時点で法政大学が5勝0敗、早稲田大学と立教大学が4勝1敗で、10月31日に早稲田大学と法政大学が対戦する予定です
参考リンク
- KCFA|星取表(年度切替可)
- KCFA|2020年度 ポストシーズンゲーム
- KCFA|2021年度 ポストシーズンゲーム
- KCFA|順位順列決定方法
- KCFA旧公式サイト|過去の戦績(2014年度の星取表、2015年度の星取表)
- Wikipedia|関東学生アメリカンフットボール連盟
- SPAIA|東で法政、西で関西学院が優勝!(2024年10月28日)
- 早大が3年ぶり優勝 関東大学アメフト(共同通信)- Yahoo!ニュース
本記事はKCFA公式サイトの星取表・ポストシーズン結果をもとに、編集部が集計・構成しました。2013年度以前の回数はWikipedia掲載一覧からの参考値です。2026年度の成績は10月27日時点のものです。
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